米沢出身の椿貞雄は、岸田劉生との出会いにより画家としての決意を固め、その後は共に写実の道を進みます。1915年(大正4)、椿は岸田劉生、清宮彬、中川一政、横堀角次郎らと共に美術団体「草土社」を結成し、9回にわたり展覧会を開催しました。精神的には文芸雑誌『白樺(しらかば)』(1910年創刊)の人道主義と密接な関係にあり、草土社風といわれた暗い色調と克明な細密描写は、同時代の青年画家に大きな影響を与えました。
本展では、「草土社」の主要メンバーとして情熱をたぎらせていた椿貞雄の活躍や、椿と岸田劉生をめぐる「草土社」の画家の関りと、彼らの活動が大正期の美術にどのような影響を及ぼしたのかを紹介します。
◇開催日 2024年11月23日(土・祝)~2025年1月13日(月・祝)
◇開館時間 9時~17時(最終入館は16時30分)
◇休館日 11/27(水)、12月以降毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始12/27~1/1
◇入館料 一般590(470)円/高大生390(310)円/小中生240(190)円
※( )内は20名以上の団体
◇ギャラリートーク(担当学芸員による展示解説)
・11/23(土)14:00~
※要企画展入館料・申込不要
◇講演会(聴講無料)
「見えないものを描こうとした画家-椿貞雄の画業と遺産」
・講師:若松英輔氏(批評家、随筆家、椿作品蒐集家)
・12/7(土)14:00~ 定員120名
・会場:伝国の杜2階大会議室
・申込受付開始中
※その他、詳細は伝国の杜HPをご覧ください。
◇お問い合わせ
米沢市上杉博物館 TEL:0238-26-8001
〒992-0052 米沢市丸の内1-2-1